先日ブライダルを撮影していました。
ブライダルの会場で人気のある外の風景がひらけて見える素敵な会場です。
風景が開けて見える会場はカメラマンにとっては逆光との戦い。
幸せなお二人の表情をしっかり抑えつつ外の素晴らしい景色も抑えたいところですが、デジタルカメラのダイナミックレンジは人間の見える範囲に比べたらだいぶ狭いのが難点。
表情に露出を合わせると外の明るい景色は白飛びしてしまうし、外の景色に露出を合わせると人物が暗く写ってしまいます。
どっちも綺麗に写るのがベターなので、外の露出を拾いつつ暗くなった人物はレタッチで持ち上げたり、ストロボを使って露出差を埋めたりあれこれやって撮ったりします。
今回撮影したデータを確認している中で、同じRAWデータをCaptureOneとLightroomで開いた時に大きな差があったのに気づきました。
結論から言うと、CaptureOneの方がデータを戻しやすかったのです。
今回使用した機材はFujifilm X-Pro2 + XF 56mm f1.2です。
まずはカメラ内現像という名のJPEG撮って出しの状態
うっすらと空の階調はありますが、基本的に白飛びしている状態です。
このJPEGのRAWデータをLightroomで開くと、
おおよそJPEG撮って出しと似た感じになりますが、やや雲の表情がわかるかなというくらいに階調が残っています。
では、同じRAWデータをCaptureOneで開くと、
雲の表情がバッチリわかるくらい階調が残っています。
念のため言っておきますけど、RAWデータをただ開いただけの状態で比較していますからね。特定のソフトウェアをよく見せようと、「実はこっそりパラメーターいじっているんでしょ?」ってことはないですよ。
この差はかなり大きく、現像時に雲の表情も残して空の青さも引き出して綺麗に仕上げることができます。
今回は、同じRAWデータを使っても、現像ソフトが違うだけで階調のでかたに大きな差が生まれるというところに驚いたという話です。
なぜ、CaptureOneでは階調がしっかり残っているのに、Lightroomでは飛び気味なのかという点については追々分かったところでメモしておこうと思います。